以前記事した通りの「不況・・・乱世の時代・・・どう生きるか?」(
http://tomotaroukun.blog116.fc2.com/blog-entry-352.html)

たまにゃー仕事ある人も無い人も、現在,NHK大河ドラマ人気沸騰中の主人公:直江兼続(妻夫木聡)を,はじめ多くの豪華キャストで放映中の【天地人】・・知らぬ方はいない程。
このドラマのテーマは「義と仁の価値観」・・。 この価値観は今までの日本人に人気の「織田信長的な価値観」とは正反対のものだと聞く。
【天地人 織田信長(吉川晃司】 従来の”織田信長”を成功例とし、見なす事が多かった様に感じる。 実際に若手経営者の多くは”織田信長”を尊敬し、「信長のようにやれば成功する!うまくいく!」と思ってる方もたくさんいると思います。 でも本当にそうなのでしょうか。・・・(小説家:火坂雅志さん”潮”より)。

確かに ”織田信長”は合理的な武将で途中までは大変うまくいったが、結局,信長自身がヘッドハンティングしてきた優秀な部下:明智光秀に殺されてしまう・・・【本能寺の変】・・・人の上に立つ者として、明らかな失敗例です。
【明智光秀(鶴見辰吾)】 「本能寺の変」には、保守派の悪玉説が生まれ,存在した黒幕としてあげられた:堺の商人、徳川家康、豊臣秀吉、イエズス会等、しかし、明智光秀自身,手紙の中で「信長の悪逆を正す為に挙兵した」と言ってます。
これより、明智光秀自身が織田信長を討たなくても早晩、
「本能寺の変」は必ずや起こったのであろうと思われてなりません。
【天地人 徳川家康(松方弘樹)】 その殺された織田信長は、周囲の武将が皆、敵に回ってからのこと・・1番弱い相手を攻めるのが信長の戦略なので、比叡山延暦寺に焼き討ちを仕掛けた時は,僧兵だけでなく,珠数を持った僧侶も殺し、一般市民は殺さないという武将暗黙のルールに反して、ふもとの民衆まで皆殺しにしてしまいます。 信長は、この行為で「胸がすかっと」して、殺戮主義者に変貌したそうです。 「逆らう者は皆殺し」という信長は、まともに死ねる生き方をしていなかった。 ではソコで「信長に足りないもの」とは何か?・・それは「人徳」であり、織田信長と上杉謙信・直江兼続の師弟の違いもソコにあります。
【天地人 上杉謙信(阿部寛)】 上杉謙信は「義」を持って戦国の世を生き抜きました。具体的には、「裏切りはしない」 「謀略を使わない」 「非道をしない」の3つ。 事実、謙信は救援要請があれば,利の薄い戦にも兵を出したのでした。私利私欲の為に親兄弟も殺し、どんな汚い手も使うという乱れ腐った戦国という厳しい時代だからこそ、「人としての信義を大切にして生きる術はないのか」と考えたに違いない。
【上杉謙信(阿部寛)の娘:華姫(相武紗季)】
上杉謙信は,信長タイプの「圧政」では無く,「仁政」の「義」を掲げた事により,家臣の求心力を得たのです。(あの大将は信頼できる・と)・・・ 上杉謙信は,「経済と義の両立」によって「経済大国」と「戦国1、2の強固な家臣団」をつくりました。上杉謙信のその方法論を受け継いだのが、直江兼続です。
【天地人 直江兼続(妻夫木聡)】 兼続が19歳の時に謙信は病没してしまうが、兼続は謙信の薫陶から生涯にわたる教えを胸に刻み、主君:上杉影勝と一緒に戦国乱世を乗り切っていきます。
【天地人 上杉影勝(北村一輝)】 直江兼続は兜(カブト)の前立てに大きく「愛」の文字を掲げていますが、なぜ兼続は「愛」を掲げたのか・・・儒教からくる「仁愛」のことだったのです。『武士道』の著者である新渡戸稲造によれば、武士道を支える柱は「義」と「仁」であること。「義」は二文字にすると「義理」「仁」は二文字にすると「仁愛」とのこと。漢文を専門とする大学教授の話だと「仁愛」は同義語熟語であるとのこと・・・すなわち、同じ意味の漢字をふたつ連ねたそうです。 つまり、「仁」=「愛」であり、「情け」や「弱者への思いやり」を意味します。 「仁」とは,これは「リーダー」「大将」にとって1番大切な資質だと思われます。
【天地人 直江兼続の 愛 兜(カブト)】 現代社会は、未曾有の不況でリストラが社会問題化ですが、直江兼続の上杉家も関が原後に四分の一になってしまった収入減に対するには、家臣をリストラするのが1番簡単な方法だったが、兼続はその方法を一切取らなかったという。 「家臣あっての大名」「人は組織の財産」という思想だったからです。
その上で兼続は、あらゆる殖産興業の手を打ったそうです・・「新田開発」「青芋の移植」「鯉の養殖」「作物紅花」「漆」「コウゾづくり」等の奨励で実高を50万石まで増やし、財政再建を成し遂げたのでした。 直江兼続と並び称される名将が”武田信玄”です。 2人は長年にわたり敵対しあって来たが、互いに尊敬の念をも抱いていた・・・兼続は信玄の死を聞き、「あれほどの名将を失うのは惜しい」と泣いたという。一方の信玄は己の死に際し、息子・勝頼に「本当に困った時は兼続を頼れ。兼続は決して裏切らない」・・と言い遺しています。 「名将」は敵をも魅了するのものなのです。
【天地人 直江兼続(妻夫木聡)】 今回の記事を通して「上杉謙信・直江兼続」の生き様には、現代にも通じる智慧があると痛感してなりませんでした。 目先の利益だけを追い、「勝ち負け」という事実にとらわれることなく、「人間としてどう生きるのか」を問いながら、自分の生き様をこの世に刻み付けていく事に、自分自身が主人公の「人生ドラマ」・人生の醍醐味があると思いました。 ほんの10年程前には自分は,人格・道徳・健康・お金と言う順に物事に優先順位をつけていた気がする。つまり、人格を失ったら、すべてを失い、また、健康を害したら、重要なものを失うが金をなくしても、何も失ってないのに等しい、という格言を信じて生きてきた気がしてならない。今日自分達は、そのちょうど反対を信じているようだ。世界の何処でも、人々はほとんど例外なく、お金に執着しており、その他のことはほとんど重んじられていないと痛感してなりません。↓脳・神経・脊髄をクリックよろしくお願い感謝。致します m(__)m
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